こんにちは!元美容師のflyhighです^^
今日も心がワクワクするKOKOWAKUな情報をお届けします♪
今回は分かっているようで、迷いがちなトリートメント・コンディショナー(リンス)の違いや使い方、またシーン別役立つワンポイントアドバイスをお話ししていきますね!
トリートメントとコンディショナーはシャンプーとセット感覚で坊主やスーパーショートヘアではない限り大抵の方が使っていると思いますが、あなたはトリートメントとコンディショナーの違いを説明できますか?
又、どっちを先に使ったほうが良いか知っていますか?
なんとなく名前の雰囲気で選んだりすると狙った効果が得られなかったり、せっかく良質のトリートメントやコンディショナーを使っても、使う順番を間違うと効果が半減したりもしてすごく残念です。
ですので、今回はトリートメントとコンディショナーの違い・順番・使い方を詳しくお教えしますね!
トリートメントとコンディショナーの違いは?
トリートメントとは | 髪の内部に栄養を届け補修する 傷んだり乾燥してパサついた髪に潤いを与える |
コンディショナーとは | 髪の表面をコーティングし手触り良くなめらかにする 髪をもつれにくくサラサラにする |
簡潔に言うとこのような違いがあるのですが、なかなかイメージがわかないという方もいらっしゃると思うので、下記のブラッシングの記事でも少しお伝えしたのですが、先に髪の毛の構造を少しご説明させて頂きますね!
下にあるのが毛髪の拡大図及びその断面図なのですが、髪の毛の表面はこのように鱗状になった硬いタンパク質であるキューティクルで覆われています。
また85%からおよそ90%を占めるのがコルテックスと呼ばれる繊維状を中心に構成された部分で、この部分のタンパク質、脂質、水分、メラニン色素等が個人個人の髪の太さや硬さや柔らかさ、色に影響する部分です。
中心にあるメデュラはおよそ5%で網目状の比較的柔らかいタンパク質なのですが、細毛の場合、はじめから無いこともあります。
なんとなくお分かり頂けたでしょうか?例えて言うと、かっぱ巻きみたいな感じです。
キューティクルは海苔、コルテックスは酢飯、メデュラはきゅうりですね^^
さて、本題のトリートメントとコンディショナーの違いは?に戻りますが、この構造を頭に描きながら読んでみて下さいね!
トリートメントとは ”髪の内部に栄養を届け補修する・傷んだり乾燥してパサついた髪に潤いを与える” でしたよね?
ですので、上の図で言うとこの酢飯部分、コルテックスにダメージにより失われた栄養補給や補修をしてあげるのがトリートメントの役割です。
ですので、ダメージが気になる人はもちろん、少しくせ毛でうねりが気になる等の髪質を改善したい人にオススメです。
また、コンディショナーとは” 髪の表面をコーティングし手触り良くなめらかにする
髪をもつれにくくサラサラにする ”でしたよね?
ですので、コンディショナーは上の図で言うとこの海苔部分、キューティクルに膜を貼りコーティングすることにより、極力、摩擦や紫外線などの外部刺激から守ってあげるのがコンディショナーの役割です。
見た目の艶感やつるつるサラサラとした手触りを実現させてくれるので、静電気によるもつれや乾燥によるパサパサが気になる人にオススメです。
ちなみに、呼び方は違うけど、リンスもコンディショナーと同じような役割をしてくれるよ。
メーカーさんによっても違うけど、最近ではコンディショナーと呼ばれているものが多いよね!
中にはメーカーさんによってコンディショナーの役割も同時に果たしてくれるようなトリートメントもありますので、必ずしも2つ使わないといけないという訳ではありません。
ですが、それぞれ役割が違いますので、使う時は自分が得たい効果の目的に合わせて選んで下さいね^^
トリートメントとコンディショナー順番はどっちが先?
トリートメントとコンディショナー、なんとなく似ているので結局一体どっちが先なの?そう思っている方も多いかもしれません。
察しのいい方はもうお分かりかもしれませんが、トリートメントを先に使いましょう!
理由は先程のトリートメントとコンディショナーの違いでも解説しましたように、トリートメントは内部の栄養を補うのが役割でしたので、コンディショナーでコーティングしてしまう前にしっかり中に浸透させたいからです。
トリートメントで内部に栄養を補ってから、コンディショナーで表面のキューティクルにコーティングで蓋をしてしまえば、双方の役割をより発揮できますよね!^^
では、先にコンディショナーをしてしまったらどうなるの?と思うかもしれませんが、全く効果がないわけではありません。
それなりにつるつるサラサラとした手触りや艶は感じて頂けると思います。
ただ、逆の順番を想像して頂くと分かると思うのですが、コンディショナーでコーティング済みの髪にトリートメントで栄養補給しようと思っても、入りにくいのでちょっともったいないですよね!
というお話ですね^^;
さっきのかっぱ巻きの例を思い出してみてね!
海苔巻きにラップを巻いた後(髪にコンディショナーでコーティングした後)
「あっ、酢入れるの忘れてた!」(トリートメントで栄養補給するの忘れてた)
となっても、弾いちゃうよね?というイメージだよ><
ですので、相乗効果を得るためにはトリートメントを先に、コンディショナーは最後に使いましょう!
トリートメントとコンディショナーの使い方伝授
ここでお待ちかね、トリートメントとコンディショナーどっちが先?問題は解決したと思うので、 その使い方とワンポイントアドバイスを伝授していきますね!
あなたはトリートメントとコンディショナーどのように使っていますか?
「え、使い方なんてあるの?普通に塗るだけじゃだめなの?」と思った方もいるかもしれません。
私の母がそうだったのですが、娘が美容師だったにも関わらず、長い間間違った使い方をしていました。^^;
やってしまいがちな間違いがあるので、あなたにはそうならないように、ぜひここでお伝えさせて下さいね!
トリートメントの正しい手順
まずは、シャンプーの後に行うトリートメントの正しい手順はこちらです。
- シャンプー後の水気をある程度しっかりきりましょう。
- かるく目の荒いジャンボコームで髪を整えましょう。
- トリートメントは根本を避け、毛先と中間部に塗布しましょう。
- ダメージが気になる場所は特に優しく揉み込みましょう。(ジャンボコームで全体にのばしてもok!)
- パッケージに書いてある時間(約数分)放置しましょう。蒸しタオルで包めば更に効果的です!
- ヌルヌルした感じがなくなったなか?というくらいまでシャワーで流しましょう。
では、①からもう少し細かく解説していきますね!^^
①の水気をある程度しっかりきる理由は、しっかり髪の内部に栄養成分を届けたいのに、びちゃびちゃのままだとトリートメントが流れやすくなってしまいもったいないからです。
せっかくのトリートメントなのであますことなく活用しましょう!
②のかるくジャンボコームで髪を整える理由は、これも①と似ていますが、要は髪の一本一本に栄養成分を行き渡らせたいので、もつれやかたまりがあっては塗布具合が偏ってしまいます。
ですので、下準備が大事ということですね^^
③の根本を避け、毛先と中間部に塗布ですが、これを母が間違っていました。^^;
どう間違っていたかと言うと、トリートメントをがっつり根本から付けていたんですね!
なぜダメかと言うとシンプルに根本からトリートメントを付けてしまうと、必然的に頭皮に近いわけで、毛穴の目詰まりを起こしてしまいます。
キレイになりたい気持ちから「全体に付けたほうがいいに決まってるよね♪」と思ってやってしまいがちなのですが、理由を知らないとこれ、けっこう沢山の方が誤解しているので、気を付けて下さいね!
「え?頭皮の目詰まりってそんなにいけないの??」と思った方はこちらの記事で解説していますので、御覧くださいね^^
④のダメージ部分を特にしっかり優しく揉み込むは、そのままですが、トリートメントの目的はダメージにより不足した栄養補給や補修ですので、傷んでしまった部分は余計にケアしたいですよね?
濡れている髪はとてもデリケートなので、トリートメント成分を届ける気持ちで優しく揉み込んであげるとより効果が出やすいです。
⑤の規定時間放置することは、栄養成分をより浸透させる為には大切な工程です。
蒸しタオルで髪全体を包めばトリートメント成分をより効果的に浸透させる事が出来ますので時間に余裕がある時は試してみて下さいね!
お顔にスチーマーをあてながら美容液を浸透させるとより良いのと同じです。^^
⑥のヌルヌルした感じがなくなったなか?くらいですすぎ終わってほしいのは、もちろんトリートメント剤自体は流さないといけませんが、流しすぎるとせっかくしたトリートメントが流れ出てしまう恐れがあるからです。
下の図はイメージですが、うまくトリートメント出来るとダメージ部分が補修され栄養補給出来るのでこんな感じで髪が整いますよ^^
コンディショナーの正しい手順
続いてコンディショナーの正しい使い方手順はこちらです。
- トリートメント後の水分を切る
- (シャンプー・トリートメント後の)髪全体にコンディショナーを塗布する
- 時間は置かず、すぐに流す
①のトリートメントの後水分を切る理由は、トリートメントの正しい使い方手順と同じです。
コンディショナーの流れすぎ防止の為に水分が多すぎるのは良くありませんので、水気をきっておきましょう。
②の髪全体にコンディショナーを塗布するは、コンディショナーは髪のコーティングをして外部刺激から守りたいので、根元付近や襟足部分にも付けて下さい。
そうすることで根本付近のうねりもある程度カバーできますし、艶やハリ・コシをもたせてあげることが出来ます。
目的が分かると、正しい方法も覚えやすいですし、順番も分かりやすいですよね^^
③の時間を置かずにすぐに流すは、何度もお伝えしてきましたが、コンディショナーは髪の表面のコーティングが目的ですので、髪全体に塗布し行き渡らせた時点でお役目達成しています。
ですので、待つことなく流してしまって問題ないというわけです^^
お風呂で使うトリートメント以外にも美容室で受けるサロントリートメントは、一人一人に合ったトリートメントを受けられるので、もうだめ~!と思ったら、美容師さんに相談してみるのもありだよ!
他にもユニ子はデイリーケアとしてドライヤー前や乾燥が気になるときにオイルやミルク状のアウトバストリートメントを習慣にしてるよ♪
ドライヤーやタオルドライも髪をキレイに維持出来るコツがありますので、また今度ご紹介しますね^^
まとめ
今回はトリートメントとコンディショナーについて違いや使い方を伝授していきましたが、如何でしたか?
毎日美容室に行ってサロントリートメントを受けられれば、言うことなしですが、時間も金銭的にもなかなかそういうわけにはいきませんよね^^;
でも、だからこそ毎日お家で自分で出来るホームケアがとっても大事なのです!
悲しいかな髪の毛は死んだ細胞なので、一度ダメージを受けるとそこからは元の状態に戻れません。出来ればそうならないように常日頃シャンプー、ブラッシング、トリートメント、コンディショナーと一つ一つ気を付けてお手入れしていきたいところです。
ですが、すでにダメージしているからといって諦めないで下さい><
今日ご紹介したトリートメント・コンディショナーのホームケアを続ける事でそれ以上悪くなるのを防いでくれますし、最近のトリートメント剤は優れているので化学の力を借りて、ダメージ補修ケアが出来たり手触りや艶も随分良くなるはずです!
お家時間が長い今だからこそ、ぜひ毎日のホームケアを大切に、髪をいたわってあげて下さいね!^^